50/50

 

第三話は、5050(フィフティ/フィフティ)です。

2012年の米国映画です。
自分自身にもしも、癌の告知がされたら・・・脚本家ウィルレイサーが、自身の闘病の中でのエピソードを纏め上げて起こした脚本から映画になったそうです。という事で、ストーリーを是非感じてほしい映画です。

その癌の生存率は手術を受けたとしても50%以下と言う中で、最初に不思議に感じたのはなんとも面白おかしく日々を謳歌しようという青年の様子でした。おそらくはそこまでの現実は何かの間違いとばかりに受け止めていたのでしょう。そういった意味では、徐々に変化をして行く青年の様子に、精神科医キューブラロスの「死の受容5段階」を否応なしに頭の中で考えてしまう映画でした。結果として青年は、成功確立の乏しい手術台に乗ることを選択してゆくのですが、自らの終焉を現実のものとして考え始めた時に見えてくるものを知ってゆく段階がある事を知りました。友達や家族、そして本当に好きな人との出会い、

 

キャッチコピーでは、それでも人生は楽しい、可笑しい!!とされています。

つらく悲しいばかりではない、ユーモアも沢山おり混ぜて余命告知と言う非日常に向かい青年の姿、この映画は告知と言う事で、よりリアルに自分自身の最期を迫られているわけですが、まさに終活のエネルギーの根源として、いつ来るか解らない事をきちんと受け止めたときに何か変わるかもしれないぞと思えるような映画でした。

 

2012年 アメリカ映画 ジョナサン・レイブン監督
ナショナル・ボード・オブ・レビュー 最優秀オリジナル脚本賞
ワシントンDC 映画批評家協会 最優秀オリジナル脚本賞