この人生シナリオは、私が葬儀の担当をしていたころに活用したものです。
ご遺族と故人の話をしている時に、この思いを形にして差し上げたいという気持ちが高まり、お葬式の10分ほど前から、式場内に着席をいただき、司会として故人の在りし日の様子や経歴を、会場の皆様に読み聞かせをしたことから作製したヒアリングのためのシートになります。その為、違和感があるかと思いますが、一番下の段は臨終の時の様子を各項目があります。
ご家族は、自分たちの思いからその時の様子を知らせていただけますし、自分たちの知らないことは、故人のご兄弟やご親戚、そして友人などにうかがいながら書き上げてくださいます。
こうした取材を通じて、改めて人のつながりを感じたり、故人の活躍を周囲の方からの言葉で知ることが出来るといった癒し効果もありました。
さらに、それをひとつのシナリオとして読み上げることで、ご家族の思いが一つになることを何度も体感いたしました。
さて、このシナリオをご本人が書くことにしても、繋がりを再確認するという点においては大きな効果があるでしょう。さらに臨終の様子などは、自分自身の終い方として想像を繰り返してみるのもいいかもしれません。
こうして書きあげた後で、ひとつのストーリーに書き直してください、そしてどんな人生だったかを振り返って、その人の生涯を想像するのです。もちろんハッピーエンディングストーリーが浮かんでくるはずです。